昨日に続いて、日ごろのどうでもいい疑問を書きます。
今日は「日本語」のはなし。
ふだん何気なく使ってる言葉で、
「この日本語ってなんかおかしくね?」
って思うことがたまーにあるんですよね。
そのひとつが今回の話で、
「全○○」
という表現に対して、昔からずーーーっと違和感を持ってたんです。
きっかけは「全国」「全世界」という言葉
最初に「あれっ?」と思ったのは「全国」「全世界」です。
「全国」って、47都道府県のことを指すじゃないですか。
ん?
それを言いたいなら「全都道府県」じゃないの??
だって、「国」って「日本」とか「アメリカ」とかの単位でしょ。
「全国」って言っちゃったら「世界」のことを意味してるからダメじゃん?
キミ、ダメだよね?
…と思ってました。
「全世界」も同じこと。
「世界」ってのは地球上に存在する196ヶ国(2021年現在)のことですよね。
それを「全世界」なんて言ったら、
「無数の惑星が存在する銀河系全体」
みたいなバカでかい話になっちゃうじゃん。
キミもダメでしょ?
そう思ってたわけです。
調べてみると2種類の概念が存在してた
「そんなクソどうでもいい疑問は、ぼちぼち片付けるか」
ってことでササッと調べてみました。
すると、「全○○」って言葉には2通りの意味があると分かりました。
- 「全ての○○」
- 「○○の全部(全体)」
です。
①「全ての○○」
個人的にこっちはしっくりくるんですよね。
たぶん、多くの人は直感的にはこっちの意味で捉えてると思うんですがどうでしょう。
考えつく単語をいくつか挙げてみます。
- 「全員」で協力
- 「全チーム」参加
- 「全種類」を網羅
- 「全店」一斉open
- 「全車種」共通
- 「全ページ」読破
- 「全室」風呂トイレ付
このコたちは、どれも「全ての○○」で説明がつきますよね。
「全ての人」「全てのチーム」みたいな具合で。
英語でいう「all ***」とか「every ***」のイメージですね。
②「○○の全部(全体)」
こっちが今でもあんまり納得いってない使い方です。
別に意味は分かるし日常で困ることなんてないからいいんですけど。。
考えつく単語を挙げてみましょう。
- 「全国」各地
- 「全世界」共通
- 「全日本」選手権大会
- 「全英」オープン
- 「全校」生徒
- 「全社」をあげて
- 「全身」麻酔
- 関東「全土」
そろそろ「全」がゲシュタルト崩壊してきますね。
これは、「全国」だったら
「全ての国」じゃなくて「国(日本)の全て」
ってことです。
英語でいう「whole ***」の概念ですね。
理屈は分かるけど、それだったら
- 日本全体
- 世界全体
- 学校全体
- 会社全体
- 身体全体
- 関東全体
のほうがしっくりくる気がします。
まあ、それだと色んな言葉が冗長になるし、逆に分かりづらくなるかも知れないけど。
最後に:日本語って不思議
同じ表現で2種類の概念が混ざってるのもなんか微妙だけど…
とりあえず意味は理解できたのでスッキリしました。
もし僕と同じ疑問を持っている非常に希少な存在の人たちがいたら、納得してもらえたんじゃないでしょうか。
「そんなどうでもいいこと考えたことあるかい!」
という人は、僕と同じことを思ってる人を見かけたときにそっと教えてあげてください。
ではまた別の記事で!
おやすみなさい