転職活動をしてると、「求職者側が弱い立場にいる」と錯覚することがあります。
手始めに応募書類をしたためて審判を仰ぎ、
面接に行っては「どれだけあなたの会社に貢献できるか」を説き、
企業側は気に入らなければテンプレのお祈りメール1発のみで縁を断つことができる。
そんなねじれた構図では、「応募者は人ですらないのか」と思えても不思議じゃありません。
確かに人を採用するのは大きなコストが伴うので、
- 企業=買い物をする側
- 求職者=自分という商品を買ってもらう側
という側面も当然あります。
しかし、別の角度から見ると
- 企業=労働力を必要としている側
- 求職者=労働力を提供する側
とも言えます。
だからどっちも選び選ばれる対等な立場であるはず。
その企業に所属していない段階では、求職者もある意味「来客」ですしね。
30代である今までに転職を7回繰り返した僕は
- 転職活動の経験値がたまった
- 色々な仕事を通して視野が広がった
ことで、
と気づいてしまうことが増えました。
今までにあった体験から、「就活っていったい何だ?」と謎に感じたシーンを5つ書いてみます。
同じ経験をしてる人も多いはずなので、あるあるネタとしてお楽しみください。
それでは、今回も心を軽くしていきましょう!
素晴らしい人事の仕事っぷり
まずは先に5つ並べます。
- 応募書類をまともに読み込んでない
- 応募条件を満たしてるのに面接すらしない
- 約束を破った分際でお祈りメール1発
- 簡素なグループ面接だけで合否判断
- 盛り過ぎの求人内容を是正しない
順にお話ししていきますね。
1.応募書類をまともに読み込んでない
これはもうほんとに多い。
体感的には、10社受けたら7~8社は該当してきますね。
書類に目を通せば分かることなのに不毛な聞き方をするもんだから、こっちはストレスが溜まります。
「いや何のために応募書類書かせたん」的対応はこんなものがあります。
「希望の勤務地は○○でよろしいですか?」
僕がある企業にweb履歴書を提出すると、後日電話がかかってきました。
面接に先立って、いくつか確認事項があったようなんです。
その企業は入社後にしばらく本社研修があるらしく、本社は遠方だったため引越しを視野に入れながらの応募でした。
- 本社近辺に引越してそのまま同エリアへの配属を希望するか?
- 引越しはせず、研修期間だけホテルに泊まるなりするか?
という2択です。
そのため、web履歴書の「希望勤務地」欄にはあらかじめ
○○市(現住所)
××市(本社所在地)
の2つにチェックを入れておいて、面接で相談するつもりでした。
そして、その電話口の女性が放った言葉は
「希望される勤務地は○○市(現住所)でよろしいですか?」
だったのです。。
いやいや、応募内容を見なさいよ…。
ちゃんと見た上で確認したいことがあるんだったら、
「希望勤務地は○○市と××市の2つご記入頂いていますが、どういった意図でしょうか?」
みたいな聞き方になるはずです。
これって、どう考えてもあなた適当に仕事してますよね?
応募者があなたの対応の良し悪しに無頓着と思ったら大間違いよ。
「職歴を含めて、簡単に自己紹介をお願いします」
出ました、お決まりパターン。
先に伝えておきますが、このやりとり自体に意味がないとは思ってません。
要は、応募者のプレゼン能力を測定したいのですよね?
そうでなければ、職務経歴書のド頭にある3行の「職歴概要」を読めば分かりますもんね?
あとは、表情・姿勢・話すときのトーンやペースなんかの非言語情報から応募者がどんな人物か知りたいのも、まぁ分からなくはないです。
もっとも、プレゼン能力以外の部分に関しては「ただ一方的に喋らせる」じゃなくて「双方向の対話の中で引き出していく」のが正しいアプローチだと思うけど…
そういった意図は分かるんですが、
どうしても「ただお決まりの質問を繰り出してるだけ」感が満載なんですよ。
「面接はお互いを知る良い機会にしましょう」とか求人に書くんなら、せめて
- 「○○さんの職歴は職務経歴書で拝見しましたが」みたいな一言を添えて自己紹介を求める
- 主導権を持っている面接官のほうから挨拶も兼ねて簡単に自己紹介する
くらいの対応で然るべきなんじゃない?と思います。
というか、僕が採用担当なら絶対そうします。じゃなきゃ誠意がない。
「弊社を志望された理由は何ですか?」
だ・か・ら!
応募書類を見なさい応募書類を!
何度も伝えますが、この質問自体がダメだとは思ってませんよ。
「この人はウチで長く働くつもりがあるのか?」を知りたいのでしょう。
すぐに辞められたら採用・教育コストが無駄になりますからね。
まぁ、ホント言うと人生100年時代、また働き方や価値観など変化のスピードが速い現代において「ずっとウチで働いてくれるか」を基準にすること自体ナンセンスな気もするけど…
問題だと感じるのは、やっぱり「何の脈絡も無くテンプレ質問をぶん投げる姿勢」です。
志望動機なんて、
- web履歴書
- 履歴書
- 職務経歴書
の計3ヶ所も、熱意が伝わって且つ上手いこと表現が被り過ぎないように気を配りながら書かされるんですよ。
もう、はっきり言って狂気の沙汰です。何かの宗教ですか。
この期に及んで面接でもまだ「志望動機」を絞り出そうとするなんて。。
志望動機を聞きたいのは分かったから、「会話」をさせてくれ。
さながら漫談かのように延々と語れるほどの熱烈な魅力を感じて応募する人なんていませんて普通。
そんな取ってつけたような上辺の志望動機を採用基準にするんじゃなくて、会話の中から応募者の「核」のような本音にアクセスするのが、真っ当な仕事と思えてなりません。
僕が採用担当なら絶対そうします。じゃなきゃ誠意がない。
2.応募条件を満たしてるのに面接すらしない
これはタイトルのまんまなので、さらっといきましょう。
シンプルに何ででしょうかね?
あなたが「求めている人材」の条件、完全に当てはまってますけど?
「必要と明記してある資格を持ってない」とかなら流石に応募するほうがおかしいですよ。
そういうのじゃなくて、例えばよくある募集要項で言うと
- ○○経験者(未経験も歓迎)
- 人と関わるのが好きな方
- 周囲との信頼関係を大切にできる方
- 人の役に立って貢献したい方
- プライベートも大切にしたい方
- 地元に腰を据えて働きたい方
- ものごとに主体的に取り組める方
- 向上心を持って自己成長したい方
などなど。
それで全部該当していて、過去の職歴が活きることも書類で伝えているにも関わらず会ってもくれない会社はいくつもありました。
まぁ、「自分より先に誰か採用したからもう間に合ってる」って理由は有り得ますが、それならさっさと応募を締めきって欲しいですね。
3.約束を破った分際でお祈りメール1発
割と最近の経験なんですけど、これはほんと頂けなかった。
僕が転職サイト経由である企業に応募したときのことです。
エントリーすると、自動送信っぽいメッセージがよく送られてきますよね。
その企業からのメッセージは、
「今後の詳細については、本日より1週間以内にご連絡差し上げます」
でした。
当時はその企業が第一希望だったので、選考がある程度進捗してから並行して別の企業にエントリーしようと思ってたんですよね。
なので書類選考の結果が来るまでは待機です。
そして、応募直後の僕。
2日後。
4日後。
6日後。
1週間後。
結局、回答が来たのは約束を4日くらい過ぎてからでした。
しかも、内容は1文字もカスタムされてないお祈りの言葉。
自分から言い出した期日を簡単に破ってくる時点でまともな会社とは思えないから、受かっても辞退するつもりだったけどさ。
返事が遅れたなら祈る前に言うことがあるだろうがよ…
それ以上はくだらないことで脳のキャパを奪われたくないので、読み終えて0秒でブラウザの「×」を押して次の活動に向かいました。
4.簡素なグループ面接だけで合否判断
まさか中途採用でグループ面接なんてあるのかというのがまず驚きでした。
応募企業の事務所に入ると、そこには40~50代くらいの男性2人が先に着席していました。
どうやら会社説明をした後、引き続き入社希望する場合は残って面接、という流れのようです。
僕としては「なるほど、面接は交代で別室に連れ込まれるのね」と思ったんですが…
なんとそのテーブルに全員座ったまま面接開始。
特段変わったことを聞かれるわけではなく、
- この仕事に活かせる能力は何か
- この会社を志望した理由は何か
- 体力面や希望配属先の確認
に対してランダムに指定される順番で話していくという方式で、結構あっさり終わりました。
そして、採否の判断はこの面接のみとのこと。
個人的にはしっかり準備して臨んで必要なことはしっかり伝えられたものの、結果はあえなく不採用。
あんな一問一答で個別に深掘りもしない面接で、一体何を判断したのか今でも不思議です。
あれでは仮に採用されたとしても「なんでだろう?」状態のままだったでしょうね。
おまけに言うと、合否連絡は「1週間以内に合格者だけに電話連絡を入れる」というものでした。
これ、応募者側としては
「不採用ならもっと早く結論出てるだろうから、決まった時点でお祈りメールくらい送ってよ」
って思いますね。
その採否がほかの企業の選考日程に影響するんだから、不採用者に1週間まるまる待たせるなんて不親切すぎです。
僕が採用担当なら絶対そうします。じゃなきゃ誠意がない。
5.盛り過ぎの求人内容を是正しない
これは採用担当者個人の怠慢というよりは、会社全体の問題かも知れません。
もしくは、転職サイト側の営業担当が自社の利益のためにテコ入れしているんでしょうかね。
とにかく、求人内容って実態と乖離してるケースが多すぎないですか?
そんなの人を採ったところで「話がちげーぞ」と不信感を抱かれて、
- 悪い口コミの拡散
- 離職率の向上
に尽力してるようにしか思えません。。
人事担当の方はどういうおつもりで採用活動されているのか本当聞いてみたいです。
盛り過ぎ待遇面
一番多いのが給与面ですね。
以前勤めていた会社は、求人で「賞与4.2ヶ月」と書いてあったのが実際は2ヶ月ちょいでした。
もちろん今の時代それだけ貰えたらありがたい話なのは重々承知しているし、賞与だけを目的に入った訳ではないですが。
それと「モデル年収例」も盛り過ぎです。。
求人検索していたら直近の勤務先の求人が出てきたのでチラっと覗いてみると、有り得ない数字が載っていてアホかと思いました。
超レアケースをモデルにするのは悪意を感じます。
ほんとごく稀に、「全○○担当者の平均」とかいうふうに信憑性のある数字を載せてくれている企業もありますね。
後ろめたいことがないなら、そうやって正々堂々と事実ベースで勝負して欲しいところです。
仕事内容の嘘
これは人材業界の企業を受けたときのことです。
僕が応募したのは営業所での管理業務で、求人内容にも「何かしらの条件付き」のような話は一切書いてありませんでした。
しかし、いざZoom面接を受けてみると
「初めはクライアントのもとで派遣として実務経験を積む」
という前提で話が進んでいくではありませんか。
「ん?なんかおかしいな」と思って、途中で質問を投げたらそういう話だと分かったのです。
しかもその期間は明確に決まってなくて、半年の人もいれば1年以上かかる人もいると。
いやいや、それなら募集要項にその旨を書いといてください。。
休日とかの労働条件も全く違ってくるじゃないの。
これはもはや「盛る」とかの問題でもなくて、単なる「虚偽」です。
業界に関する調査不足だった僕もいけないけど、ちょっとやり過ぎというか手抜きというか。
求人内容の精査とか、内容の不備によって起きている問題点の調査とか、誰か手をつけてください。
まとめ:就職・転職活動の謎はマリアナ海溝より深い
いかがでしたか。
総じて、応募者に対する誠意が感じれられない場面が多いですよね。。
まぁ好き放題言いましたが、採用側は採用側できっと苦悩や葛藤があるのでしょう。
いや、あると信じたい。
本当にただの怠慢だったら…いや、もうやめておきます。
これ以外にも、就活って存在意義が不明なルールが多いし大変ですよね。
時代の変化と一緒に、そういう部分もどんどん変わっていってくれることを願います。
ではまた別の記事で!
おやすみなさい