仕事を辞めようとすると、100%の確率で向けられる言葉があります。
「次の仕事は決まってるの?」
です。
このツッコミに対して「面倒だ…」と感じる人は多いんじゃないでしょうか。
場合によっては、世間体を気にして退職を踏みとどまるケースもあると思います。
「踏みとどまったほうが良い場合もある」
というのはもちろん賛成です。
しかし、
「辞めるのは絶対に次が決まってからにしとけ」
については疑問があります。
30代である今までに7回転職を繰り返した僕自身、
- 辞める前に転職先を決めた
- 転職先が決まる前に辞めた
のどちらも経験があります。
その上で、
「在職中に転職活動すべき論って、思考停止な常識じゃない?」
というお話をシェアしてみます。
世間の常識と僕の話、どちらかに絶対的な正しさがあるわけではありません。
あくまで、「自分はどうかな」と考えたうえでの「後悔のない選択」に役立てれば嬉しいです。
結論
今回の結論は超シンプル。
在職しながらの転職活動にこだわるな!
この1点に尽きます。
- お金の問題
- 自信の問題
- ブランクの問題
などによる「焦り」が取り沙汰されていますが、どれも世間の常識が正しいとは限りません。
詳しくお話ししていきますね。
「在職中に転職活動すべき論」の弱点
「転職先が決まってから仕事辞めろ」。
この考え方には、主に2つの根拠が見られます。
- 「焦りが出る」問題
- 「ブランク=悪」問題
ですが、これらは必ずしも問題だとは言えません。
その理由を説明していきますね。
①「働きながらじゃないと焦りが出る」問題
焦る必要なんて無いって。
よく言われているのは
- お金の問題
- 自信の問題
の2点です。
どちらもきちんと自分の中で考えをまとめて軸ができていれば、焦りなんて感じません。
お金が底をつきそうで焦る
金銭面の焦りが生まれる原因は、
- すぐに生活が破綻しない程度の貯金を維持できていない
- 自分にとって必要な生活費が分かっていない
といったところです。
ここがクリアになれば、お金の心配なんて要りません。
詳しくは↓の記事を覗いてみてください。
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なかなか決まらないこと自体に焦る
お祈りメールが増えていくにつれて、
「自分を採ってくれる企業は存在するんだろうか」
という焦りが出てくる、とのお話ですね。
まずひとつ言えるのは
「全ての企業の人事が優秀なわけじゃない」
ということ。
詳しくは↓の記事を覗いてみてください。
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「自分の良さを見抜けない人には採ってもらわんで結構!」
くらいの気持ちで、どんどん次に行けばいいんです。
必要以上に弱い立場を演じる必要はありません。
そしてもうひとつ、
自己理解をして精神的に自立していれば、不採用に対して何も感じなくなります。
「自分は大丈夫だろうか」と不安になるのは、能力が低いからじゃありません。
自分自身と向き合う時間やその深さが、少し足りてないだけです。
- 性格特性
- 持ち味
- 得意分野
- 価値観
- 信念
こういうところを理解して自己肯定感が高くなると、お祈りメールを見ても何の感情も生まれません。
↓「自分を知る」ためのオススメ記事です。
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②「ブランクができると印象が悪い」問題
仕事と転職活動を同時進行できない=能力が低い
とかいう謎理論があるようです。
これは「マルチタスクこそ全て!」みたいな宗教か何かでしょうか。
マルチタスクは生産性も仕事の質も下げる
ということが分かっています。
- 在職しながら何ヶ月もダラダラと活動が続く
- 無職になって1~2ヶ月で一気に集中して動く
どちらのほうがパフォーマンスが上がるか、答えは簡単なはず。
在職しながらも集中して短期間で転職先を決める。
それがベストであることは、もちろん否定の余地がありません。
しかし、職場の事情によってはそれが難しいケースも多いはずです。
それと、「ブランク=悪」という考え方自体が思考停止です。
実際はそんなに単純な話じゃないよね、という話をこちらの記事でもしています。
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「在職中に転職活動」自体の弱点
ここまでは、「一般的に言われている常識がいかに脆いものか」のお話でした。
次は「働きながらの転職活動」そのものが抱える課題に目を向けてみましょう。
そもそも物理的に無理がある
物理的な制約があるので、そう簡単な話じゃありません。
休みが噛み合わない
自分の休日と企業の稼働日が重ならないと、面接の日程調整が難しくなります。
- 土日休み→平日休み
- 平日休み→土日休み
という転職であれば噛み合うでしょう。
しかし、全部が全部そうはいきませんよね。
たとえ土日休みの企業が土日に面接してくれたとしても、それは
土日に休めない職場の可能性がある
ということも言えます。
有給休暇を自由に使えない
「自分の好きなタイミングで休めない」という制約ですね。
主にこういう職場です。
- 人手が足りていない
- 個々の仕事が完全に独立している
- とても休める雰囲気じゃない
この場合、午前 or 午後の半休すら取れません。
有給休暇は社員が行使できる権利のはず。
それができない構造になっている職場は、ブラック要素有りですよね。
有休を使えても日程調整が難しい場合がある
有休は、事前に申請が必要なケースが一般的。
最低でも「1週間前に申請すればOK」くらいじゃないと、面接の日程調整が難しいです。
僕の経験だと、こんな職場もありました。
- 一ヶ月前までに申請しないと休めない
- 休みたい日が他の人と被ると断られることがある
ひっどい職場ですね。。
時間の無駄が大きすぎる
働きながらだと、転職活動のペースはかなり遅いです。
さっき挙げたような時間の制約があるので。
また「転職活動にかかる手間」自体も、なかなかのものがあります。
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転職したいと思った時点で、もうその職場では働く意思がないということ。
そんな状態でいたずらに時間を浪費していたら、チャンスを失い兼ねません。
もちろん、辞めてからの転職活動のほうがかえって
「焦りから望まない仕事を選んでしまう」
というリスクが上がるんじゃないか、との考えも理解できます。
それも個人的には「働きながらじゃないと焦りが出る」問題でお話ししたとおりです。
要は個人差がある話なので、どちらが絶対正解とも言えないのです。
もうひとつの側面として、
あまりにヤバい上司や同僚と一緒に働く時間は無駄
だと考えます。
こちらの記事でも、「優秀な人ほどヤバい職場に見切りをつけるのが早い」という話をしています。
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「ダメージやストレスが大きすぎて再起に時間がかかってしまう」
なんて状況になったら、それこそ時間がもったいないですよね。
まとめ:固定観念は捨てて自分の道を行こう
最後に、ポイントをざっとまとめておきます。
- お金、自信の問題は焦る必要などない
- 企業、人事を神格化する必要はない
- マルチタスクは生産性も仕事の質も下がる
- 1点集中で取り組んだほうが効率が良い
- 働きながらの転職活動は物理的な制約がある
- 働きながらの転職活動は時間の無駄が大きい
余談ですが、次が決まる前に仕事を辞める場合は
「何月に辞めようとしているか」
も気にしておくことをオススメします。
というのも、僕は
「7月末で辞めたら、8月のお盆休みで企業の動きがストップしてスタートダッシュを切れなかった」
という経験があります。
まぁ、考えれば当然のことですね。。
ではまた別の記事で!
おやすみなさい