転職に「お金の問題」はつきものですよね。
その中でも、今回は「転職貧乏」についてのお話です。
今まさに転職を考えている20代のあなたに伝えたいことがあります。
「転職貧乏ルートに乗らないように気をつけて旅してね」
ということです。
これは、30代までに7回転職を繰り返した僕からのささやかなアドバイスです。
「大学生だったころの自分に向かってマジで言ってやりたいコト」でもありますね。
というのも、人生において、キャリア前半の過ごし方が「その後」に及ぼす影響は小さくないです。
深く考えずに転職していくと、
「気がついたら『転職貧乏ルート』に乗っかっていた」
という状態にとっても陥りやすいのです。
この記事の内容は、
- 転職貧乏ルートに乗ってしまう『しくみ』
- 転職貧乏ルートに乗らないための『対策』
の2つです。
優秀なあなたはそんな心配いらないかも知れませんが、何事も油断は禁物ですよ。
結論
さっそく結論から。
- 転職貧乏ルートに乗る原因①「自己理解不足」
- 転職貧乏ルートに乗る原因②「スキル不足」
- 対策①「自分と深く向き合う」
- 対策②「2種類のスキルのどちらかを高める」
- 対策③「副業を始める」
それぞれ詳しくお話ししていきますね。
転職貧乏ルートに乗ってしまう仕組み
多くの人が陥る可能性があるので、まずは仕組みを把握しておきましょう。
一言でいえば
「スキルが中途半端なまま職歴を重ねることで、年収が上がらない」
ということです。
そのため、「計画的に転職していかないと年収upは難しい」というのは押さえておいたほうが良いです。
① 学生のうちに「やりたいこと」が決まらない
やりたい仕事を見据えて専門学校や大学に進学した場合は、ここで困ることはないかも知れません。
しかし、そうでない人も多いはず。
バイトの経験から、興味のあることは見つかることはあります。
が、それが本当にやりたいことかどうかは実際にやってみないと分かりません。
僕の場合、学生の間に経験したアルバイトはぜんぶ接客でした。
- カラオケ
- 居酒屋
- スポーツジム
- コンビニ
就職のときにも、接客以外の仕事に対してイメージを持てなかったんですよね。
それで、ひとまず販売の仕事に就いたような感じでした。
② とりあえず内定をくれた企業に入る
やりたいことが定まってない中でも、ひとまず興味のある企業を受ける。
そして、とりあえず内定が出た会社に入る。
そういう人は多いはずだし、僕もそうでした。
世の中にどんな業界や仕事があるかなんて、ぶっちゃけあんまり興味を持てなかったんですよね。
今考えれば浅はかだったんですが、それも仕方ありません。
当時の思考力や経験値では、所詮それが限界だったのでしょう。
なかには、
というケースもあると思います。
そうなると、とりあえず内定が出たところで手を打ちたくなりますよね。
③ 仕事にやりがいや楽しさを見出せない
そうやって「何となく」で入った会社では、モチベーションの維持が難しくなります。
仕事に対して目的意識が無いからです。
「働く年齢になったから、お金を稼ぐために働いている」というだけの状態です。
新卒で入れば同期も多いし、みんなで頑張っていこう的な空気感で働くことはできます。
ただ、上司や同僚と合わないとかで嫌なことがあると、すぐにやる気がなくなってしまいます。
これも、仕事に対して目的意識が無いからですね。
若いうちは、誰だって未熟。
- 会社でのストレス耐性がまだ育っていない
- 誰とでもやっていけるほどの柔軟性がない
そんな中でも日々やりがいを持って働けるとしたら、それはすごくラッキーなことなのです。
④ 転職したいけどまだ「やりたいこと」が分からない
何となく入った会社で
- 仕事のやりがい
- ずっと続けていくモチベーション
といったものがなくなると、「別の仕事を経験してみたい」という気持ちになります。
といっても、本当に進みたい道はそう簡単には見つかりません。
転職活動をしながら、「少しでもやってみたいと思える仕事」を探していきます。
⑤ とりあえず興味のある業種・職種へキャリアチェンジ
ここでも、自分に合っているかどうか確証はまだ生まれません。
ただ、別にこれは悪いことではないです。
20代のうちはまだポテンシャルで採用されることも多いため、選択肢がそこそこ多いです。
ここで仕事内容とか人間関係がバチっとはまれば、良い感じでキャリアを積んでいけますね。
とはいえ、1回の転職で完全に成功するというのも、やはりラッキーなことだと思います。
「自分はこういう生き方をしたいんだ!」
という軸がしっかりと育っていないうちは、また違う環境に移りたくなることも出てきます。
⑥ ③~⑤をくり返す
ここで③の「やりがい、楽しさを見出せない」問題に舞い戻るわけですね。
そして同じように転職という選択をします。
これは、つぎの2つの面が揃うまではずっと繰り返される可能性が残ります。
- 自分の軸や価値観を深く理解できてきた
- 人間関係などの環境要因に大きな不満がなくなった
そのため、人によっては1回で済むこともあれば、数回にわたることもあるでしょう。
このループの中で、転職貧乏につながる2つの要因がからんできます。
ブランクが発生して貯金を切り崩すこともある
職場環境によっては、在籍しながらの転職活動が難しい場合もあります。
当然そのときは、一旦無職になってから本腰を入れることになりますよね。
ここが転職貧乏にかかわるポイントです。
あらかじめお金に関する理解や準備をしておかないと、貯金が大きく減ることがある
これに関しては、事前に準備しておけばダメージは少なくて済みます。
詳しくはこちらの記事を覗いてみてください。
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スキルの身につき方が中途半端
転職回数が増えるほど、1社あたりの在籍期間が短くなります。
それ自体の良し悪しはおいておきましょう。
問題は、そこではありません。
どの職場でもスキルが中途半端なまま辞めることになる可能性が高い
「何が何でも3年は我慢して続けるべき」論には、反対です。
しかし、短期で辞めるというのは「スキルが不十分な状態に近づく行為」。
このことは確かなのです。
経験年数が短いと、その仕事のやり方をすぐ忘れちゃいますしね。
それでは結局、ほぼ「未経験」に逆戻りです。
⑦ 給料の高い仕事に就けない
初めにもふれたとおり、スキルが無いと年収を上げることは基本できないんですね。
新卒と同じ or それ以下の年収で延々と生きていく羽目になる
=転職貧乏
運よく、まともな会社で年収もそこそこあってホワイトな企業に入ることができれば万々歳です。
しかし、基本的には「未経験で高収入は裏がある」と思っておいたほうが無難です。
全部が全部そうという訳ではないですけどね。
余談ですが、転職貧乏になる隠れた要因として「食費の増加」があります。
体力的にキツかったり夜遅くなったりすると、食費が爆増することがある
- ごはんをつくる気力がなく、外食ばかり
- 単純に食べる量が増える
他にも、細かいところで「出費の機会」が変わることってあるんですよね。
- 社食を安く食べれていたけど、転職先はそれがない
- 転職先には売店があり、ついお菓子やコーヒーを買ってしまう
とかです。
こういうのも「ちりつも」で、甘く見てるといつの間にか食費がすごいことになります。
知らず知らずのうちに浪費しないよう意識したいところですね。
転職貧乏ルートに乗らないための対策
ここまで、転職貧乏ルートに乗ってしまうしくみを見てきました。
対策としては、月並みですが
- 自分の軸、価値観を明確にする
- よそへ行っても通用するスキルを高める
- 副業を始める
ですね。
正直、こういった正攻法をおいて他に裏技みたいなものはないと思ってます。
① 自分の軸を明確にして、計画的な転職をする
これは、いわばディフェンスです。
いたずらに不毛な転職を繰り返して年収が下がらないようにするアクションですね。
転職貧乏ルートを見て分かってもらえたと思いますが…
軸があやふやな状態で転職を繰り返すと、ネガティブループにハマります。
まだ若いあなたには僕と同じ道を歩むことは避けてほしいので、
自分自身とはぜひ深く向き合ってください。
そのためのオススメ記事を貼っておきますね。
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② よそへ行っても通用するスキルを高める
こちらはオフェンスです。
市場価値を高めて年収を上げていくためのアクションですね。
大きく分けて2種類。
- アンポータブルスキル
各業界内で必要とされる専門的なスキル。
持っていると待遇面に直接差が出る。 - ポータブルスキル
業界を問わない汎用的なビジネススキル。
持っていると実務のクオリティや社内営業力に差が出る。
※ポータブル(portable)=「持ち運びができる」
①は、いわゆる「手に職」というやつですね。
- 各種資格
- 専門ツールの操作スキル
- その他テクニカルなもの
といったものです。
一度身につければ、業界内では潰しが利くものが多いです。
さらに勉強・訓練してレベルを上げていけば、より高収入な仕事に就くことができるでしょう。
②は、どんな業種・職種でも活きる能力です。
- 課題を見つける力
- 課題を解決する力
- 計画を立てて実行する力
- 論理的に考える力
- コミュニケーション能力
といったものですね。
こうした能力を高めれば、市場価値が高まって転職先の幅が広がります。
責任のあるポジションを任せてもらえるチャンスも増えるので、昇進・昇給を狙えます。
③ 副業を始める
ちょっと変わり種ですが、これも今はだいぶ一般的なものになってきてますよね。
当たり前ですが、副収入を得ることができれば年収が増えます。
- YouTubeやブログで情報発信する
- クラウドソーシングでスキルを提供する
- 投資で資産運用する
などがありますね。
仮に副収入を得るところまではいかなかったとしても、得られるものは大きいですよ。
↓お金以外のもの↓
- マーケティングの考え方が身につく
- 動画編集やライティングなどのスキルが身につく
- 思考力や実践力などのポータブルスキルが向上する
ほか
終身雇用や年功序列の時代は、すでに終わっています。
また、テクノロジーの進化や価値観の多様化によって、「確実な安定」など何処にも存在しない時代になりました。
そんな激動の時代を生き抜くには、やはり
「個の力」
がすごく重要になってくると考えられます。
「会社に頼りきり」じゃなくて、「自分」という商品を世に売り出していくということですね。
これは、『応募する』という考え方です。
詳しくは↓の記事で紹介してます。
「転職しようか考えているけど、どうにも迷ってしまう…」 「何回も転職しちゃってる自分ってダメなのかな?」 今回は、そんなモヤモヤした思いを持っている人の背中をそっと押しに来ました。 […]
今は有益な情報がかんたんに手に入るので、その気になれば誰だって情報収集はできます。
それを活用して自分にできる行動や価値提供を始めれば、「個の力」を伸ばすことができます。
もちろん、自分の力でお金を稼ぐなんてのは生半可な気持ちでは無理です。
でも、行動しなければ何も生まれないことは確かですよね。
最後に:「自分の価値をいかに高められるか」が勝負
今回のポイントをざっとまとめておきます。
- 「転職貧乏」は誰でも陥る可能性がある
- 自分と向き合って「生き方の軸」を明確にしよう
- アンポータブルスキルを高めて専門性を強化しよう
- ポータブルスキルを高めて汎用性を強化しよう
- 会社に依存しきらずに「個の力」を高めよう
貧乏はつらいですが、一応いいこともあります。
少ない生活費で暮らす経験をすると、無駄がないようにやりくりする生活力がつくんですよね。
すると、些細なことでも幸せに感じたり感謝できたりします。
とはいえ、好きなものを手に入れたり友人と遊びに行ったりするのも、人生において大事なこと。
そういうお金に困らないよう、自分の価値をどんどん高めていきましょう!
ではまた別の記事で :)