職場において、「上司」という存在は本当に大きいですよね。
上司は、部下のやる気や生産性に影響を与える最大の要因と言ってもいいかも知れません。
それなのに、世の中には部下のやる気を無邪気に破壊してくる上司が多すぎます。
30代である今までに7回転職を繰り返した僕自身、上司に引き金を引かれたケースも多いです。
「今まさに理不尽な上司の嫌味な言動やパワハラに悩まされている」
そんな方にぜひ取り入れてほしい考え方があります。
「正の注目・負の注目」
というものです。
これは、経営コンサルタントでありアドラー心理学に精通した心理カウンセラーである小倉広さんが書かれた『もし、アドラーが上司だったら』という本から得たものです。
この考え方は、理不尽な上司に振り回されて精神的にキツイ状況でもすごく使えました。
気持ちの切り替えがめちゃくちゃ上手くなるんです。
そこで今回は、
- 正の注目・負の注目って何?
- クソ上司からの攻撃を上手くかわす考え方
についてシェアしていきますね。
それでは、今回も心を軽くしていきましょう!
結論
さっそく結論から。
- 正の注目=ポジティブな面に注目する
- 負の注目=ネガティブな面に注目する
- すべてのものごとは多面的
- どの側面に注目するかは自由に選べる
- 「トレーニングと成長」に注目しよう
- 「体験という価値」に注目しよう
- 「環境を変える決断」に注目しよう
順にお話ししていきますね。
正の注目・負の注目って何?
冒頭でも触れたように、これは「アドラー心理学」の教えのひとつです。
認知行動療法でも使われる考え方ですが、
- 上司が行うマネジメント
- 部下の自己肯定感
といった、身近な職場での話にも通じます。
負の注目=ネガティブな面に注目する
たとえば、販売の仕事で考えてみましょう。
- 今月の売上目標=100万円
- 今月の売上実績=60万円
だったとします。
このとき、
「今月は60万円しか売れなかった」
「なんて自分はダメなんだ」
というのが負の注目です。
つまり、「できていないこと(=40万円の不足)」に焦点を当てます。
正の注目=ポジティブな面に注目する
これに対して、
「今月は60万円も売れた」
「もっと売れるように頑張るぞ」
というのが正の注目です。
つまり、「できていること」に焦点を当てます。
そしてアドラー心理学における正の注目は、「当たり前のこと」も対象になります。
きちんと朝起きて、会社へ出勤して、上司や同僚に挨拶し、働いている。
それらも全部「できていること」と捉えます。
人間は「できていることが95%」
そもそも、人間は「できていることが95%」だそうです。
この本に登場するドラさんは、「自分は何もできていない」と落ち込んでいる主人公に対して、こんな言葉をかけます。
人間の行動の95%は、「できている行動」だ。
しかし、僕たちはたった5%の「できていない行動」ばかりに注目して、「できている」95%を無視してしまうんだ。
それでは、エネルギーが沸くわけがない。やる気が起きなくて当然だ。
~中略~
君は、自分で自分のやる気を削いでいるのさ。
引用:『もし、アドラーが上司だったら』
第一章「自分を追い込んでも、やる気が続かないんです」
何事も、ついつい「理想からの引き算」で考えてしまいがちですよね。
「今あるもの」にも目を向けないと、いつまでたっても心が渇いたまま。
この見方には納得です。
本質は「ものごとを多面的に見る」ということ
この考え方を知って、個人的には
- 「何でもかんでもポジティブになれ」
- 「ネガティブな面をなかったことにしろ」
みたいな根性論や極論の類ではないと感じました。
どちらかというと
「ただ単に一歩引いてみるだけ」
というイメージ。つまり、
- ものごとは色んな角度から見られる
- ものごとにはいくつかの側面がある
- どの側面に注目するかは自由に選べる
ということです。
これは客観的な事実なので、否定することは誰にもできません。
そのことに目を向けず、「負の側面が全てだ」と思い込むのは賢い生き方ではありません。
クソ上司からの攻撃を上手くかわす考え方
この「正の注目」「負の注目」。
上司の理不尽な言動に苦しめられている時はぜひとも思い出してみてください。
注目する側面によって、気持ちがかなり楽になります。
①「メンタル面のトレーニング台にさせてもらおう」
「精神に負荷がかかっているということは、自分のメンタルはいま強化されている」
ストレスがまだそこまで重度でなければ、この方法はオススメです。
上司に対するストレスは、筋トレでいうところの筋肉痛みたいなものと考えましょう。
そこを乗り越えれば、前よりも大きな負荷に耐えられるようになります。
この「成長」は人生にとってプラスだし、強い精神力はものすごい武器になります。
②「話のネタとして引き出しが増えるのでラッキー」
「つらい思いをした経験は、自分の人間性に奥行きを持たせてくれる」
だいたいのことって、過去になってしまえば笑い話にできるんですよね。
それが分かってくると、大変な時期でも「またひとつネタが増えたわ♪」と思えるようになってきます。
僕がこのブログで体験談を載せているのも、そういうことです。
友達と喋ってても、「なにそれ!」みたいな話が聞けると楽しいじゃないですか。
どんなことでも「体験」には大きな価値があります。
③「辞める決断をするきっかけを提供してくれてありがとう」
「このクソ上司は転職(異動)したいという自分の思いを後押ししてくれている」
重度のモラハラ・パワハラで日々耐えがたい場合は、①②みたいに呑気に楽しんでいる場合じゃありません。
転職するなり異動の希望を出すなりして、迷わず逃げてしまいましょう。
「逃げ」というと聞こえが悪いですが、どちらかというと「戦略的撤退」です。
いろいろな環境に身を置いてみてこそ、自分に合った場所が分かるようになります。
僕が7回目の転職活動を始めたときも、クソ上司の心無い言葉がきっかけでした。
上司からの言葉が引き金になって、張りつめていた糸がプツンと切れる。 あの「虚無の感情」を体験した方、ようこそ来てくれました。 上司って、どうしてあんなに部下のやる気をぶち壊すのがお上手なんですかね? […]
もちろんそれ自体には腹が立ったんですが、時間差で感謝の念も沸いてきたんですよね。
「おかげでこの会社を辞める決意が完全に固まったわ、ありがとう」
と、本当に思えました。
まとめ:自分が選んだなら、続けても辞めてもどっちも正解
最後に、ポイントをざっとまとめておきます。
- 正の注目=ポジティブな面に注目する
- 負の注目=ネガティブな面に注目する
- すべてのものごとは多面的
- どの側面に注目するかは自由に選べる
- 「トレーニングと成長」に注目しよう
- 「体験という価値」に注目しよう
- 「環境を変える決断」に注目しよう
アドラー心理学は、一貫して
- 自分がどう行動するか
- 自分がどう変わるか
- 自分が何を選択するか
という考え方をします。
これは一見、すごく手厳しく感じられるかも知れません。
でも、実際は「限りなく自由な生き方」を論理的に提案してくれる感覚です。
どんな局面になっても自分の信じる通りに行動して、人生を楽しんでいく。
結局のところ、これ以上に大事なことはないと思ってます。
ではまた別の記事で!
おやすみなさい